失敗1:提示年収の内訳を確認しない
エンジニアの求人でよく見る「年収600万円〜900万円」という幅は、下限が想定される最低ラインで、上限はごく一部の人が到達する水準であることがあります。自分の経験だとどのあたりになるかは、面接で必ず確認してください。
また、提示年収に固定残業代(みなし残業)が含まれているケースが多くあります。「年収600万円(月45時間の固定残業代を含む)」であれば、残業をしなくても、45時間分を働いた前提の金額です。
ストックオプションや業績賞与を年収に含めて提示されることもあります。これらは確約された収入ではないため、基本給ベースでいくらかを分けて把握してください。
失敗2:技術スタックの実態を確認しない
求人票に並んでいる技術は、その会社で使われている技術の一覧であって、自分が触れる技術とは限りません。
「React・TypeScript・AWS」と書かれていても、配属されるチームでは古いフレームワークの保守が中心、というケースがあります。
確認したいのは、配属予定のチームで日々どのコードを触るのか、レガシーコードの割合はどのくらいか、新規開発と保守の比率はどうかの3点です。
失敗3:開発プロセスを確認しない
コードレビューの体制、テストの文化、CI/CDの整備状況は、日々のストレスに直結します。
レビューがない組織では品質が個人任せになり、障害対応の負担が偏ります。テストがない組織では、リリースのたびに手動確認が発生します。
これらは技術力の高低というより、組織としてどこに投資してきたかの結果です。入社後に個人の力で変えるのは簡単ではありません。
- コードレビューは必須か、何人が見るか
- 自動テストのカバレッジはどの程度か
- CI/CDは整備されているか、デプロイの頻度はどのくらいか
- ドキュメントは残っているか
- 障害対応の当番制はあるか、深夜対応の頻度はどうか
失敗4:リモートの条件を口頭確認だけで済ませる
「フルリモート可」と書かれていても、実際には週1〜2回の出社を求められることがあります。プロジェクトによって変わる、という条件がついている場合もあります。
入社後に出社日数が増えるケースもあります。制度として何が保証されているのか、雇用契約書や就業規則にどう書かれているのかを確認してください。
居住地の制約(首都圏在住が条件など)がある場合もあります。地方移住を考えているなら、事前に確認が必要です。
失敗5:契約形態と就業先を混同する
SES(システムエンジニアリングサービス)の場合、雇用されるのはA社でも、実際に働くのはB社の現場ということがあります。
面接で聞いた雰囲気や技術スタックは、あくまで雇用元のものです。配属先が変われば、環境も使う技術も変わります。
SESが悪いという話ではありません。ただ、配属先がどう決まるのか、希望を出せるのか、どのくらいの頻度で変わるのかは確認しておく必要があります。
失敗6:転職理由を整理しないまま動く
「年収を上げたい」だけで動くと、年収は上がっても働き方が悪化することがあります。逆に「技術的に成長したい」だけで動くと、生活が成り立たなくなることもあります。
何を解決したくて転職するのかを、順位をつけて整理してください。上位2つを満たせれば成功、と考えるくらいが現実的です。
いまの職場で解決できることもあります。異動やチーム変更で改善するなら、転職より低コストな選択肢です。
最終更新日:2026年7月4日
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