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エンジニアの転職でよくある失敗と対策

2026年6月5日 更新約5分で読めます全7章

写真:Pexels

エンジニアの転職は求人が豊富なぶん、条件だけを見て決めてしまいがちです。しかし「年収は上がったのに1年で辞めた」という話は珍しくありません。原因の多くは、入社前に確認できたはずのことを聞かずに決めてしまうことにあります。

失敗1:提示年収の内訳を確認しない

「想定年収600万円」という表記には、固定給のほかに、みなし残業代、賞与、インセンティブが含まれていることがあります。内訳を確認しないと、実際の手取りは想定と大きくずれます。

特に注意したいのは賞与の扱いです。「業績連動」と書かれている場合、支給されない年もありえます。過去3年の支給実績を聞いておくと、現実的な水準が見えます。

みなし残業も同様です。45時間分が含まれている求人は、その時間の残業が前提になっている可能性があります。実際の平均残業時間とあわせて確認してください。

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失敗2:技術スタックの実態を確認しない

求人票に並ぶ技術一覧は、会社全体で使われているものであって、自分が配属されるチームで使うものとは限りません。

モダンな技術名が並んでいても、実際の業務は既存システムの保守が中心というケースがあります。逆に、求人票が地味でも、内部では新しい取り組みが進んでいることもあります。

確認の仕方は簡単です。「入社後3か月で、具体的にどんなタスクを担当することが多いですか」と聞いてください。求人票の技術一覧より、はるかに実態が見えます。

技術スタックは「会社が使っているもの」ではなく「自分が触るもの」を聞いてください。

失敗3:開発プロセスを確認しない

コードレビューの体制、テストの文化、継続的インテグレーションの整備状況。これらは日々の働きやすさに直結しますが、求人票にはほとんど書かれません。

レビューが形骸化している組織では、品質の担保が個人任せになります。テストがない環境では、リリースのたびに緊張を強いられます。こうした点は、入社してから変えるのが難しい部分です。

面接では、開発の進め方を具体的に聞いてください。「機能を1つ追加するとき、着手からリリースまでどんな流れになりますか」と尋ねると、プロセスの実態が見えます。

失敗4:契約形態と就業先を混同する

受託開発や客先常駐の形態では、雇用される会社と実際に働く場所が別になることがあります。求人票の「勤務地」が本社の住所になっていても、実際は別の場所ということがあります。

確認したいのは、就業先がどのように決まるか、期間はどのくらいか、希望は反映されるかの3点です。ここが曖昧なまま入社すると、想定と違う環境で働くことになります。

自社サービスの開発、受託開発、常駐型のいずれにも良い面と難しい面があります。重要なのは、自分がどの形態で働くのかを正確に理解して選ぶことです。

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失敗5:リモートの条件を口頭確認だけで済ませる

「リモート可」の中身は会社によって違います。フルリモート、週2出社、入社後3か月は出社。条件が細かく分かれており、面接での説明も担当者によってばらつきます。

さらに、方針が変わることもあります。入社時はフルリモートだったが、半年後に週3出社になったという話は珍しくありません。

重要な条件は、労働条件通知書に記載してもらうよう依頼してください。書面がないと、方針変更のときに主張する根拠がありません。

失敗6:転職理由を整理しないまま動く

「今の会社に不満がある」だけで動くと、次も同じ状況を選んでしまいます。不満の中身が、技術なのか、人なのか、待遇なのか、裁量なのかで、選ぶべき会社は変わります。

整理の方法としては、直近半年で不満を感じた場面を具体的に書き出すのが有効です。書き出すと、たいてい2つ以上の要因が混ざっていることがわかります。

そのうえで、それが会社を変えれば解決するのか、働き方そのものを変える必要があるのかを分けてください。ここを分けずに動くと、転職を繰り返すことになります。

応募前のチェックリスト

  • 提示年収の内訳(固定給・みなし残業・賞与)を分解した
  • 配属予定のチームで使う技術と、担当するタスクを確認した
  • コードレビュー・テスト・デプロイの実態を聞いた
  • 契約形態と就業先の決まり方を確認した
  • リモートの条件を書面で確認した
  • 転職理由を要素に分解し、次に求める条件へ言い換えた
  • 3社以上を並べて比較した

よくある質問

提示年収が高い求人ほど良い転職になりますか。
内訳を見ないと判断できません。みなし残業や業績連動の賞与が大きく含まれている場合、実際の手取りは想定と離れます。固定給がいくらかを必ず確認してください。
求人票の技術スタックはどこまで信じてよいですか。
会社全体で使っている技術をまとめて書いていることがあります。「配属予定のチームでは、どの技術が中心になりますか」と聞いて実態を確かめてください。
面接で開発プロセスを聞くのは失礼ではありませんか。
失礼にはあたりません。むしろ働き方を具体的に想像している応募者として評価されます。機能追加の流れを1つ聞くと実態が見えます。

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最終更新日
2026年6月5日

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