看護師の転職指南書

辞めるか続けるか迷ったときの整理の仕方

2026年9月8日 更新4分で読めます6

写真:Pexels

辞めたい気持ちは、たいてい複数の理由が混ざっています。混ざったまま決めると、次の職場で同じことが起きます。ここでは理由を分解し、変えられるものと変えられないものを切り分ける手順を示します。

理由を4つに分解する

最初にやることは、辞めたい理由を書き出して分類することです。分類の枠は、状況(業務量・シフト)、人(上司・同僚・患者)、条件(給与・休日)、体調(睡眠・食欲)の4つで足ります。

書き出すと、たいてい2つ以上に当てはまります。そのうちどれが一番重いかを決めると、次に取るべき行動が変わります。

例えば「夜勤がつらい」は、状況の問題に見えて、実際は体調の問題であることがあります。逆に、人の問題だと思っていたことが、人員配置という状況の問題だったというケースもあります。

職場を変えれば解決することか

分解したあとに考えるのは、それが職場を変えることで解決するかどうかです。給与体系、人員配置、夜勤の有無、施設の方針。これらは職場ごとに違うため、変えれば解決する可能性があります。

一方で、看護という仕事そのものへの負担感、対人業務の疲れ、命に関わる緊張感。これらは職場を変えても大きくは変わりません。この場合は、働き方(日勤のみ、外来、健診など)を変えるほうが効果があります。

「病院を変える」のか「働き方を変える」のか。この区別をつけておくと、探す求人の範囲が定まります。

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動く前に試せること

転職は選択肢のひとつですが、唯一の手段ではありません。同じ病院内での異動、勤務形態の変更、夜勤回数の相談。これらで状況が変わることもあります。

上司への相談は、感情ではなく事実で伝えると通りやすくなります。「つらいです」ではなく「今月は夜勤が6回で、明けの日も委員会が入っています」のように、具体的な数字を示します。

相談した結果が変わらなかったとしても、それ自体が判断材料になります。「相談しても変わらない職場だ」とわかれば、転職の決断がしやすくなります。

相談して変わらなかったという事実は、次に進む理由として十分です。

健康に影響が出ているとき

睡眠が取れない、食欲がない、休日も気持ちが休まらない、出勤前に体調を崩す。こうした状態が2週間以上続いているなら、判断より先に休むことを考えてください。

判断力が落ちている状態で転職先を選ぶと、条件の見落としが起きます。焦って決めた転職ほど、短期間で辞めることになりやすい傾向があります。

有給休暇や休職の制度を使うことは、逃げではありません。産業医や、勤務先の相談窓口に話すこともできます。まず体調を戻し、それから考える順番のほうが結果的に早く進みます。

続けると決めた場合

整理した結果、今は続けると決めることもあります。その場合は、期限を決めておくことをおすすめします。「あと半年やってみて、状況が変わらなければ動く」といった形です。

期限を決めずに続けると、不満を抱えたまま時間だけが過ぎます。期限があれば、その間にできる準備(資格取得、情報収集、貯蓄)に集中できます。

また、続けると決めた場合でも、求人を見る習慣は持っておいて損はありません。相場を知っておくことは、今の職場を評価する基準になります。

決断のための最終チェック

  • 辞めたい理由を4つに分類し、最も重いものを特定した
  • それが職場を変えて解決することか、働き方を変える必要があることかを判断した
  • 院内での異動や勤務形態の変更を検討した(または相談した)
  • 体調に影響が出ていないか確認した
  • 転職する場合の希望条件を、数字で書き出した
  • 続ける場合は、次に見直す時期を決めた

よくある質問

辞めたい気持ちが続いていますが、判断できません。
理由を状況・人・条件・体調の4つに分解し、最も重いものを特定してください。そのうえで職場を変えて解決するかを考えると、判断の材料が揃います。
どんなときに、すぐ動くべきですか。
睡眠が取れない、食欲がない、出勤前に体調を崩すといった状態が2週間以上続いているときです。判断より先に休むことを優先してください。
続けると決めた場合、何をしておくとよいですか。
次に見直す時期を決めることと、その間に資格取得や情報収集などの準備を進めることです。期限がないと不満だけが残ります。

最終更新日:2026年9月8日

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