薬剤師の書類選考では、経験年数より「どんな環境で、何を扱ってきたか」が見られます。門前の診療科、処方箋枚数、在宅の経験。ここが具体的に書かれているほど、面接でも話が広がります。
履歴書の基本項目
履歴書はJIS規格に準じた様式であれば形式は問われません。手書きと印刷はどちらでも構いませんが、指定がある場合はそれに従います。
学歴は高校卒業から書き始めるのが一般的です。薬学部は正式名称で記載し、学科名まで書きます。職歴は入職と退職を年月とともに並べ、職場の正式名称を添えます。
免許・資格の欄には、薬剤師免許の取得年月を必ず記載します。認定薬剤師、研修認定薬剤師、その他の認定を持っている場合は、名称と取得年月を書いてください。
職務経歴書:環境を数字で書く
職務経歴書で効果があるのは、働いていた環境を数字で示すことです。門前の医療機関、応需する診療科、1日平均の処方箋枚数、薬剤師と事務の人数。これがあると、応募先は自社との違いを想像できます。
例えば「調剤薬局に勤務」ではなく「内科・整形外科クリニック門前の調剤薬局(1日平均70枚、薬剤師3名・事務2名)にて勤務」と書きます。同じ経験でも伝わる情報量が違います。
複数の店舗を経験している場合は、それぞれの特徴を書き分けてください。門前の診療科が違えば、扱った処方も違います。

経験を「できること」に翻訳する
在宅医療の経験は、具体的な件数で書いてください。「在宅対応の経験あり」より「在宅訪問を月20件担当(居宅15件・施設5件)」のほうが伝わります。
無菌調剤、麻薬の取り扱い、抗がん剤の調製など、対応できる範囲が限られる業務の経験は必ず記載します。これらは即戦力として評価されやすい項目です。
管理薬剤師の経験、新人の指導、実務実習生の受け入れなども書いてください。マネジメントに関わる経験は、規模の大きい職場で評価されます。
志望動機:応募先ごとに書き分ける
志望動機で最も避けたいのは、どの職場にも当てはまる文章です。「患者さんに寄り添いたい」だけでは、その職場を選んだ理由になりません。
効くのは、応募先の特徴と自分の経験を結びつけた説明です。在宅への取り組み、応需する診療科、教育制度など、公式サイトや見学で確認できることを1つ挙げ、そこに自分の経験を重ねます。
構成は「応募先の特徴 → 自分の経験 → 入職後にどう活かすか」の3段です。3〜5行にまとめると、面接でも口頭で話しやすくなります。
志望動機は「なぜ転職するか」ではなく「なぜこの職場か」に答える欄です。
退職理由とブランクの書き方
退職理由は、履歴書では「一身上の都合により退職」で足ります。職務経歴書に補足を入れる場合は、前向きな言い換えを使ってください。
「1人薬剤師で休めなかった」は「チームで相談しながら業務を進められる環境を求めたため」に、「処方が単調だった」は「幅広い処方に対応できる環境で経験を積みたいと考えたため」に言い換えられます。事実を変えるのではなく、次に求めるものとして書くのがポイントです。
ブランクがある場合は、期間と理由を簡潔に書きます。育児や介護であればそのまま書いて問題ありません。研修を受けた、薬事情報を継続的に確認していたといった行動があれば、あわせて記載してください。
提出前の最終チェック
- 職場名・法人名に誤字がないか(応募先の名称は特に注意)
- 西暦と和暦が全体で統一されているか
- 数字(処方箋枚数・人数・件数)に矛盾がないか
- 志望動機が応募先ごとに書き分けられているか
- 空欄になっている項目がないか
- 患者を特定できる情報を書いていないか
よくある質問
- 職務経歴書には何を書けばよいですか。
- 門前の医療機関、応需する診療科、1日平均の処方箋枚数、薬剤師と事務の人数です。環境を数字で示すと、応募先が自社との違いを想像できます。
- 在宅の経験はどう書きますか。
- 件数で書いてください。「在宅訪問を月20件担当(居宅15件・施設5件)」のように具体的に書くと伝わります。
- 管理薬剤師の経験は評価されますか。
- 評価されます。店舗運営やスタッフの管理に関わる経験は、規模の大きい法人ほど求められています。
この記事について
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- 仕事比較ガイド編集部(yoin studio)
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- 最終更新日
- 2026年6月21日
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