給与欄:総額ではなく内訳を見る
「月給20万円〜28万円」のように幅で書かれている場合、下限が新卒、上限が経験10年以上といった開きがあることがあります。自分の経験年数だとどのあたりになるのかは、応募前に確認しておくべき項目です。
保育士の給与でとくに注意したいのが処遇改善手当です。これは国の補助金を原資とする手当で、支給の仕方が園に委ねられています。毎月の給与に含めて支給する園もあれば、賞与にまとめて上乗せする園、経験年数や役職で配分を変える園もあります。
求人票の月給に処遇改善手当が含まれているかどうかで、実際の手取りは変わります。「月給に含む」と書かれていれば、その分を差し引いた金額が基本給に近い数字です。
休日欄:年間休日と実際の休みは違う
「年間休日120日」と書かれていても、その中に夏季休暇や年末年始が含まれているか、有給を含めた日数なのかで実態が変わります。有給を含めて計算している場合、実際に休める日数は表記より少なくなります。
土曜出勤の扱いも園によって違います。「土曜は交代制」と書かれていても、月に1回なのか隔週なのかで負担は大きく変わります。シフトの組み方まで踏み込んで聞いてください。
行事の前後に休日出勤が発生する園もあります。年間の行事予定と、その準備がどの時間で行われているかをあわせて確認すると、実際の休みが見えてきます。
勤務時間欄:シフトの幅を確認する
保育園の勤務は早番・中番・遅番のシフト制が一般的です。求人票に「7:00〜19:00の間でシフト制」と書かれている場合、この12時間の幅の中で自分の勤務が決まります。
確認したいのは、早番と遅番がどのくらいの頻度で回ってくるかです。人数が少ない園では特定の職員に偏ることがあります。
延長保育の担当が誰になるかも園によって違います。専任の職員を置く園もあれば、担任が交代で入る園もあります。
職員数の欄:配置基準との差を計算する
求人票に定員と職員数が書かれている場合、配置基準と照らして余裕があるかどうかを見てください。基準は年齢ごとに決まっており、余裕がある園ほど1人あたりの負担が軽くなります。
職員数にはパートや非常勤、調理員や事務員が含まれていることがあります。クラスに入る常勤保育士が何人かは別に確認が必要です。
フリーの保育士(クラスを持たず補助に入る職員)がいるかどうかも大きな差になります。フリーがいる園は、急な欠勤や個別対応が発生したときに現場が回りやすくなります。
福利厚生欄:使えるかどうかまで確認する
住宅手当は保育士の求人でよく見かける項目ですが、条件が細かく設定されていることがあります。世帯主に限る、自治体の補助制度を利用する形式で対象エリアが決まっている、といった条件です。
借り上げ社宅制度は、自治体の補助を受けて園が住居を借り上げる仕組みです。自己負担が大きく下がる一方、退職すると住居も出る必要があるため、長期的な住まいの計画とあわせて考える必要があります。
制度として存在していても、実際に使われていなければ意味がありません。「制度はありますか」ではなく「昨年度は何人が利用しましたか」と聞くと、実態が見えます。
書かれていない項目こそ聞く
求人票に書かれていないことは、園にとって強みではない可能性があります。たとえば有給の取得率が高い園は、それを書いたほうが応募が集まるので書きます。書かれていなければ、聞いて確かめる必要があります。
同様に、離職率や平均勤続年数、産休・育休からの復帰率なども、良い数字なら書かれていることが多い項目です。
転職サービスを使う場合、こうした「書かれていない項目」を担当者が園に確認してくれることがあります。自分で聞きにくいことほど、間に入ってもらう価値があります。
最終更新日:2026年7月10日
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