持ち帰り仕事を減らしたい|園選びで確認すべきこと

保育士の負担として繰り返し挙がるのが、勤務時間外の作業です。製作物の準備、日誌や指導計画の作成、行事の準備。これらをどこで処理しているかは園によって大きく違い、しかも求人票にはほとんど書かれません。ここでは応募前に確認できる項目を整理します。

なぜ持ち帰りが発生するのか

保育士の勤務時間の大半は子どもと一緒にいる時間です。その間は書類を書くことも製作物を作ることもできません。つまり、事務作業のための時間が別に確保されていなければ、その分は勤務時間外に押し出されます。

この事務作業の時間を「ノンコンタクトタイム」と呼びます。制度として組み込んでいる園は、シフトの中に事務時間を入れています。組み込んでいない園では、休憩時間や退勤後にやることになります。

つまり持ち帰りの有無は、個人の要領の問題ではなく、園のシフト設計の問題です。

製作物の負担を左右するもの

壁面装飾や行事の飾りをどこまで作り込むかは、園の文化によって大きく違います。毎月すべて作り替える園もあれば、季節ごとに最小限にとどめる園もあります。

見学に行ったときは、保育室や廊下の掲示物の量を見てください。作り込まれた装飾が大量にある園は、それを誰かが作っています。

既製品や共有のテンプレートを使う園もあります。この場合、1から作る負担は大きく下がります。

書類の量と形式

日誌、月案、週案、個人記録、連絡帳。これらの様式と量は園ごとに違います。手書きの園とICT(保育業務支援システム)を導入している園では、かかる時間が大きく変わります。

ICTを導入している園は、登降園の管理、連絡帳、指導計画の作成をシステム上で行えます。導入していても一部だけの園もあるため、どこまでデジタル化されているかを聞いてください。

連絡帳を全員分手書きする園と、アプリで送る園では、1日あたり数十分の差が出ます。毎日のことなので、年間では大きな差になります。

行事の数と準備期間

運動会、発表会、遠足、季節の行事。行事が多い園は、その準備が日常業務に上乗せされます。

確認したいのは行事の数だけでなく、どのくらい前から準備を始めるかです。発表会の練習を3ヶ月前から始める園と、1ヶ月前から始める園では、日常への影響がまったく違います。

行事の規模を縮小する方針の園も増えています。園の方針として明言しているかどうかを聞いてみてください。

求人票から読み取るヒント

求人票に「ICT導入済み」「行事の見直しを実施」「ノンコンタクトタイムあり」といった記載がある園は、負担軽減を意識している可能性が高いといえます。書いてあること自体が、園としてアピールポイントだと認識している証拠です。

逆に、こうした記載がまったくない場合は、応募前に確認する項目として優先度を上げてください。

転職サービスを使う場合、担当者に「持ち帰りが少ない園を優先して紹介してほしい」と伝えると、その観点で絞ってもらえます。園に直接確認してもらえることもあります。

最終更新日:2026年8月28日

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