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保育士の転職指南書退職の進め方

保育士の退職の切り出し方と年度途中で辞めるときの進め方

2026年6月18日 更新約4分で読めます全6章

写真:Pexels

保育の現場では、担任やクラスの継続性があるため、退職の伝え方に気を使う場面が多くなります。法律上のルールと園の慣習は別物です。どちらも知っておくと、余計な摩擦を避けられます。

いつ伝えるか

期間の定めのない雇用契約では、退職の申し出から2週間が経過すれば契約は終了します。これは民法に定めがあり、就業規則より優先されます。

ただし実務では、多くの園が就業規則で1か月前または2か月前の申し出を求めています。次年度の職員体制を12月から1月ごろに固める園が多いため、その検討が始まる前に伝えるのが円滑です。

担任を持っている場合は、年度末での退職を基本に考えます。逆算すると、前年の11月から12月には申し出ておきたいところです。

誰に、どの順番で伝えるか

最初に伝えるのは園長です。園によっては主任を通す慣習があるため、その場合は主任から園長へという順番になります。同僚に先に話すと、噂として伝わり関係が悪化します。

伝える場は、職員室の立ち話ではなく個別の時間を確保してください。「ご相談したいことがあるので、15分ほどお時間をいただけますか」と事前に申し出るのが丁寧です。

保護者への周知は園が判断します。自分から先に伝えるのは避け、園長と相談してタイミングを決めてください。

伝え方:理由は簡潔に

退職理由は、詳しく説明するほど引き止めの材料になります。「一身上の都合」で足りる場面も多く、聞かれた場合だけ簡潔に答えれば十分です。

園への不満を理由に挙げるのは避けてください。「その点は改善するから」と言われたとき、断る理由がなくなります。

前向きな理由に言い換えるのが定石です。「乳児保育に専念できる環境で経験を積みたい」「家庭の事情で勤務時間を変える必要がある」のように、園では解決できない理由にしておくと話が早く進みます。

「相談」ではなく「報告」として伝えると、話し合いが長引きにくくなります。

引き止められたときの対応

人手が足りない園では、強い引き止めに遭うことがあります。よくあるのは、待遇の改善を提示されるケースと、後任が見つかるまで待ってほしいと言われるケースです。

待遇改善の提案は、その場で返事をせず持ち帰ってください。ただし、待遇が理由で辞めるのでなければ、受けても状況は変わりません。

「後任が決まるまで」という条件は、期限が定まらないため受けないほうが安全です。採用は園の責任であり、退職する側が負うものではありません。退職日を先に決めて、そこから逆算した引き継ぎ計画を示すと話が進みます。

有給の消化と引き継ぎ

有給休暇は労働者の権利で、退職時にまとめて消化することもできます。ただし残日数が多い場合は、現実的なスケジュールに落とし込む必要があります。

実務では、最終出勤日を設定し、そこから退職日までを有給消化に充てる形が一般的です。残日数を早めに確認し、園長との相談で最終出勤日を決めてください。

引き継ぎは、担当クラスの子どもの情報、保護者対応で気をつけている点、進行中の書類の3つに分けて整理します。口頭ではなく書面に残すと、後任が誰になっても伝わります。

有給の消化と引き継ぎのイメージ写真
写真:Pexels

退職時の書類と返却物

  • 受け取る:離職票、雇用保険被保険者証、源泉徴収票、健康保険資格喪失証明書
  • 受け取る:年金手帳または基礎年金番号通知書(預けている場合)
  • 返却する:健康保険証(扶養家族分も含む)、職員証、鍵
  • 返却する:エプロン・体操服など貸与品(クリーニングの要否を確認)
  • 返却する:園で購入した書籍・教材・USBメモリなど
  • 整理する:個人で撮影した写真の扱い(園の規定を必ず確認)

よくある質問

「子どもがかわいそう」と言われたらどう答えればよいですか。
気持ちは受け止めつつ、退職の可否を判断する材料ではないと考えてください。年度末まで担任を務める、引き継ぎ資料を残すなど、できる範囲の誠意を示したうえで意思を伝えます。
退職はいつ伝えるのが適切ですか。
次年度の職員体制を固める時期の前が円滑です。多くの園では12月から1月に検討が始まるため、前年11月から12月には伝えておきたいところです。
子どもの写真は持ち帰ってよいですか。
個人情報にあたるため、園の規定を必ず確認してください。原則として個人の端末に残さず、必要なら削除してから退職します。

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最終更新日
2026年6月18日

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