介護職の転職でよくある失敗と対策

介護の仕事は施設の種別によって、1日の流れも身体的な負担も大きく変わります。「同じ介護職だから」と考えて選ぶと、入職後に想像との差に苦しむことになります。ここでは起きやすい失敗を型ごとに整理します。

失敗1:夜勤手当込みの給与で判断してしまう

介護職の求人票にある月給には、夜勤手当が含まれていることが少なくありません。「月給28万円(夜勤4回含む)」という表記であれば、夜勤が減ればその分だけ手取りも減ります。

体調や家庭の事情で夜勤を減らしたくなる場面は必ず来ます。そのとき収入がどこまで下がるのかを、応募前に把握しておく必要があります。

確認したいのは、夜勤1回あたりの手当額と、基本給がいくらかの2点です。基本給が分かれば、夜勤なしの月の収入が計算できます。

失敗2:施設の種別による負担の差を知らない

特別養護老人ホームと有料老人ホーム、グループホームと訪問介護では、利用者の要介護度も、介助の量も、1人で担当する人数も違います。

要介護度が高い施設では身体介助の比重が大きく、腰への負担が蓄積します。逆に自立度の高い利用者が中心の施設では、身体介助より生活支援やレクリエーションの比重が高まります。

どちらが楽という話ではなく、自分の体力と得意な関わり方に合うかどうかの問題です。前職と種別が違う施設に移る場合は、1日の流れを具体的に確認してください。

失敗3:人員配置の実態を確認しない

介護保険法上の人員配置基準は「利用者3人に対して介護職員1人以上」などと定められていますが、これは常勤換算での最低基準です。実際に夜間に何人体制で回しているかは施設ごとに違います。

夜勤の人員体制は、負担に直結します。ユニット型の施設で1人夜勤なのか、フロアに2人いるのかで、緊急時の対応も休憩の取りやすさも変わります。

見学の際は「夜勤は何人体制ですか」「休憩はどのように取っていますか」を必ず聞いてください。

失敗4:離職率の高さに気づかない

慢性的に人手が足りない施設は、残った職員に負担が集中します。求人がいつも出ている施設、募集人数が多い施設は、その理由を確認する価値があります。

職員の平均勤続年数と、直近1年の退職者数を聞いてみてください。答えを渋る場合は慎重に判断したほうがよいでしょう。

施設の規模に対して求人の掲載が長期間続いている場合も、同じ観点で見ておく必要があります。

失敗5:資格取得の支援を確認しない

介護の仕事は、資格によって任される業務と給与が変わります。介護福祉士を取得すれば資格手当がつき、サービス提供責任者などの道も開けます。

施設によっては、実務者研修や介護福祉士の受験にかかる費用を負担する制度があります。シフトの調整や、研修日を勤務扱いにする配慮がある施設もあります。

長く続けるつもりなら、この支援の有無は給与差以上に大きな意味を持ちます。

失敗6:勢いで辞めてから探し始める

介護職は人手不足の業界なので、求人自体はいつでもあります。ただし「求人がある」ことと「良い職場がある」ことは別です。

収入が途切れた状態で焦って決めると、条件の確認が甘くなり、また同じ理由で辞めることになります。介護業界内で転職を繰り返すと、履歴書の説明も難しくなります。

在職中から情報を集め、複数の施設を比較したうえで決めるほうが、結果として早く落ち着きます。

最終更新日:2026年7月4日

転職サービスを比較して選びたい方へ

介護職転職サイトの比較を見る

転職指南書 [ブログ記事]の一覧へ戻る