介護職の書類選考では、経験年数より「どんな環境で、何を担当してきたか」が見られます。施設の種別、入居者の状態像、担当した役割。ここが具体的に書かれているほど、面接でも話が広がります。
履歴書の基本項目
履歴書はJIS規格に準じた様式であれば形式は問われません。手書きと印刷はどちらでも構いませんが、指定がある場合はそれに従います。
学歴は高校卒業から書き始めるのが一般的です。職歴は入職と退職を年月とともに並べ、施設の正式名称と施設種別を添えます。
免許・資格の欄には、介護福祉士、実務者研修、初任者研修などを取得年月とともに記載します。介護支援専門員(ケアマネジャー)や、喀痰吸引等研修の修了があれば必ず書いてください。
職務経歴書:環境を数字で書く
職務経歴書で効果があるのは、働いていた環境を数字で示すことです。施設種別、定員、平均要介護度、勤務帯ごとの職員数。これがあると、採用側は自施設との違いを想像できます。
例えば「介護職として勤務」ではなく「特別養護老人ホーム(定員80名・平均要介護度4.1)にて、日勤帯は入居者20名を職員3名で担当」と書きます。同じ経験でも伝わる情報量が違います。
経験した業務は、身体介護だけでなく記録やケアプランへの関与まで含めて書いてください。担当した委員会や、新人指導の経験も評価につながります。

経験を「できること」に翻訳する
介護技術は、経験の有無だけでなく到達度まで書くと伝わります。「移乗介助の経験あり」より「全介助の入居者の移乗を1日15件程度、リフトとスライディングボードを併用して実施」のほうが具体的です。
医療的ケアに関わる経験があれば、必ず記載してください。喀痰吸引や経管栄養の対応は、対応できる職員が限られるため強みになります。
認知症ケアの経験も同様です。BPSDへの対応、環境調整、ご家族との関わりなど、具体的な場面を1つ挙げると印象に残ります。
志望動機:施設ごとに書き分ける
志望動機で最も避けたいのは、どの施設にも当てはまる文章です。「高齢者の役に立ちたい」だけでは、その施設を選んだ理由になりません。
効くのは、施設の特徴と自分の経験を結びつけた説明です。理念、ケアの方針、力を入れている取り組みなど、公式サイトや見学で確認できることを1つ挙げ、そこに自分の経験を重ねます。
構成は「施設の特徴 → 自分の経験 → 入職後にどう活かすか」の3段です。3〜5行にまとめると、面接でも口頭で話しやすくなります。
志望動機は「なぜ転職するか」ではなく「なぜこの施設か」に答える欄です。
退職理由とブランクの書き方
退職理由は、履歴書では「一身上の都合により退職」で足ります。職務経歴書に補足を入れる場合は、前向きな言い換えを使ってください。
「夜勤がつらかった」は「生活リズムを整えながら長く働ける環境を求めたため」に、「人間関係が合わなかった」は「チームで情報を共有しながらケアを行う環境を希望したため」に言い換えられます。事実を変えるのではなく、次に求めるものとして書くのがポイントです。
ブランクがある場合は、期間と理由を簡潔に書きます。育児や介護であればそのまま書いて問題ありません。研修を受けた、資格を取得したといった行動があれば、あわせて記載してください。
提出前の最終チェック
- 施設名・法人名に誤字がないか(応募先の名称は特に注意)
- 資格を正式名称で書いているか
- 西暦と和暦が全体で統一されているか
- 数字(定員・人数・期間)に矛盾がないか
- 志望動機が施設ごとに書き分けられているか
- 空欄になっている項目がないか
よくある質問
- 経験が浅くても書けることはありますか。
- 担当した業務を具体的に書いてください。移乗の介助量、記録の担当範囲、委員会への参加など、細かく書くほど伝わります。
- 資格はどこまで書くべきですか。
- 初任者研修や実務者研修の修了、喀痰吸引等研修の修了まで正式名称で書いてください。運転免許も訪問系やデイでは重要な項目です。
- 志望動機が思いつきません。
- 施設の理念やケアの方針を1つ挙げ、そこに自分の経験を結びつけてください。見学で見たことを入れると説得力が増します。
この記事について
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- 仕事比較ガイド編集部(yoin studio)
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- 最終更新日
- 2026年6月21日
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